ベゼルの取り外し 「 切り欠き 」編

社外品のベゼルに「 切り欠き 」を設ける。

私の組んだ社外品のベゼルには、
全て取り外しの為の切り欠きが追加工してあります。

精密ヤスリでベゼルを大胆に削り
※不安になるくらい削らないとコジ開けが入りませんよ。
サンドペーパーの600番から8000番までを段階的に使用して整えた後、
ダイヤモンドペーストの14000番、60000番を使用して、
加工跡は超鏡面にしてあります。
画像では切り欠きがハッキリと見えますが、
肉眼で見ると鏡面仕上げになっているので、分かりづらいです。
メンテンスの為に取り外す、ベゼルに飽きて他のベゼルに交換するなど、
取り外しの際に限りなく、
ケース、ベゼルが無傷で外せるように切り欠きが付けてあります。

社外品のベゼルのくせに、こじ開け工具の差し込みが楽になりますよ。
無傷で外せれば、余計な手間もストレスも減りますからね。

1個仕上げるのに約1時間掛かります。
言い換えれば、
たったの1時間の手間で、今後のメンテナンス性は飛躍的に向上します。

切り欠きがあるのが見えますか?

ドライバーの先端の向こうに切り欠きがあります。

ベゼルのメンテナンス性は大事だと思う。

① 安物時計の改造は、すぐに飽きてオークションやフリマで売っぱらう。
② メンテナンスが必要になるほど長く使わねーよ。

ネット上を徘徊すると、こんな方が殆どじゃないかと感じます。

私は組んだ" MOD "を手放す事はないです。
売っても大した金になるわけでもないので、
パーツが入手できる間は、
取っ替え引っ替えパーツを変えながら、
末永く安物時計の改造を趣味で続けようと、今現在は思っています。

ベゼルの内側のO-RINGは細いゴムにシリコングリースが薄く塗布された状態で、
溝に嵌っているのですが、当然いつかは劣化して硬化し、
シリコングリースが切れれば、
ベゼルの回転する動きが渋くなるでしょうし、
異物を噛み込んで、ベゼル自体がスタックもすることもあるでしょう。

セイコー純正のベゼルはメンテナンス性も考慮して設計されているので、
取り外す事も前提の設計寸法、設計公差に出来ています。

ちなみに、私が外した事のある機種の新品ベゼルだと
SUMO    2箇所の切り欠き有り
復刻サード(タートル)    1箇所の切り欠き有り、
             完全無傷か傷が付いても超極小で外せるので修正が容易
復刻サムライ    切り欠き無し、ただし完全無傷で外せる
SKX    切り欠き無し、ただし完全無傷か傷が付いても超極小で外せるので修正が容易
SNZH55    切り欠き無し、少し硬かったが軽微な傷で済んで、傷の修正は簡単
モンスター    外す位置が側面になるので、上記機種とは同列での説明不可。
      3個やったが個人的には最悪だった機種。
SRPA79K1    モンスター系だが、ほぼ無傷で外せるし、
       セラミック・シュラウドで隠れてしまう。

コインエッジベゼルなどの社外品のメンテナンス性はどうなのか?

DLW    Coin Edge、Deep Sea共に取り付け、取り外しの容易さは純正並み。
            ただし、切り欠きは無い。
yobokies    2機種用を買ってみましたが、超超超絶地雷(笑)
Crystaltimes    買いましたが、 レ 」すぎて捨てた。ノーコメント
L.C.B.I.    加工精度、寸法、取り付け取り外しの容易さは、
                 DLWと同等。
O.S.C.    SKX SOXAベゼルはクリック感、遊びはDLWに近いが、
               こじ開けでの取り外しは無理。
               ただし、木の棒を加工した治具を出っ張りの裏に当てがって、
               その治具をプラスチックハンマーで叩けば無傷で外せる。
               復刻サード用SOXAベゼルは超地雷。完全にスタックします。
     ただし、ベゼルを捨てるつもりで裏から貫通ドライバーで叩けば外せます。
               







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