Tools to adjust the hands required for Seiko Mods.

左 Broaching Device with 10 sizes for Watch Hands Cannon Pinions and Small Parts  US$19.99

右 BERGEON 30464 HANDGAUGE FOR HOLE ebayで¥6086で購入

左の道具は秒針の穴をエグリ棒で拡げる時に、秒針を固定する為に使います。

穴を拡げると言うよりは、穴を整えると言うべきですね。
秒針の穴を双眼顕微鏡で30倍に拡大して見ると、
社外品の針の穴はバリが出ていたり、メッキの花が咲いている場合もあるし、
セイコーの純正針と比較すると穴が小さすぎて、
絶対に挿せない物も多数ありました。

この道具に秒針を軽く挟み、
エグリ棒を秒針の穴に入れてほんの僅かに「 クリっと 」回します。
この、「 ほんの僅かな度合い 」は経験が入りますね。

エグリ棒でクリっと撫でた後に道具から秒針を慎重に外して、
双眼顕微鏡で加工後の穴をセイコー純正針の穴のサイズと比較します。
ダメなら同じ作業を繰り返します。

比較に使用するセイコー純正の針は新品の時計から取り外したものなので、
未使用の針よりは穴が拡がっています。

社外品の針の穴をそれと同じサイズにしたら、
穴がガバガバで秒針がゴミになるので注意が必要です。

社外品の秒針の穴はそれより小さい穴にすれば十分です。
どれ位小さめにするかは、経験を積まないと無理でしょう。

穴を拡げるのではなく、穴を綺麗に整える感じです。

社外品の針は、穴のサイズ、針の材質、針の厚み、
針のハカマの深さ(厚み)もマチマチなので言葉では説明出来ません。

経験を積めば目と体で覚えるでしょう。

秒針の穴を調整するのに左の道具があれば固定が楽だと思います。
分針と時針の穴の調整には左の道具は使いません。
指サックをした指で針を摘んで、エグリ棒でクリっと撫でてます。
分針と時針の穴の調整は、その必要が無い場合も多かったですが、
調整が必要な時は断面が五角形のエグリ棒で撫でた後に、
断面が丸(0角形)のエグリ棒で撫でて穴を整えます。

これも秒針の穴調整と同じく、穴を拡げるのではなく、
穴を整える感じです。

右のベルジョンの道具は分針と時針の穴のサイズを計測するゲージです。

新品の時計から取り外した分針、時針は、
どの時計の針もピッタリ、ゲージの同じ位置で止まります。

一度計測して位置を目と頭で覚えれば十分でしょう。

新品の社外品の分針、時針は穴のサイズがバラバラでマチマチなのです。

これも経験を積むしか無いです。

単色塗装の針、2色塗装の針、3色塗装の針、メッキの針、
針の厚みが薄いもの、厚いもの、ハカマの浅いの、深いの、
材質の違いなど、言い出したらキリがないです。

全く調整が必要ない場合も多数ありましたし、
調整しなければ挿せない針もありました。

力ずくで針を入れるのは絶対にダメです。

まあ、全ては経験です。
やってみれば分かるでしょう。


キツキツで嬉しい穴など、この世に一つしかないのでは?













コメント

  1. おおお!開設おめでとうございます。
    そうなんです、社外品の針って調整してやらないと入らない(特に秒針)
    海外品の文字盤や3針交換する人は日本では数少ないので、是非頑張って発信して下さいませ。

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  2. ブログ、SNSでの発信が少ないだけで、日本にも相当な数のMOD好きがいるような気がします。

    インターネット上だけで見ると欧米勢が圧倒的ですね。

    私がやっていることも欧米勢のモノマネのようなことです。

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